タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

車の購入 (1)

車の購入は、海外では初めての経験でした。タイで、バイクを購入したことはありますが、友人の紹介で購入したため、ほとんど手続きらしいことはせずに入手できたので、交通手段の購入は今回が実質初めての経験になります。
まずは、価格の相場感をつかもうと思い、FacebookのMarketplaceを眺めるところから始めました。探しているのは、軽トラを改造して荷台の部分に人が乗れるようにしてある車です。スズキキャリーを改造した車が、フィリピン南部では公共の乗り物としてよく使われていますが、それを個人売買で手に入れてたいと思っていました。タイで、バイクを手放す時にMarketplaceに情報を載せたことがあるのですが、その時はアップしてすぐに続々と問い合わせの連絡が来ました。タイ以上にフェイスブックの人気が高いフィリピンであれば、いいものが見つかるのではないかと思ったわけです。しかし、検索して探してみると、載せている情報が怪しいというか正確でないものがたくさんありました。排気量が1Lとか、走行距離が12345kmとか、価格が1ペソなどです。その中でもまともかなと思うものに問い合わせをしてみましたが、本当に売りたい気持ちがあるのかなと思うものや、問い合わせをしたら未登録で使われていることが分かったり、問い合わせたとたんに掲載が消えたり等々、???という感じでした。そんな中で、家の近所の人が投稿しているものがあったので、問い合わせてみたら、すぐに連絡があり、試乗させてもらえることになりました。その日は仕事日で、返信が来たのが勤務時間中だったのですが、休憩時間をずらしてもらって試乗してみました。乗った車はこちらです。

お~ プチトラック野郎仕様。。。そしてまさかの重ステ。。。車に詳しい友人に、LINEで写真を送ってみてもらったら、日本では明らかに不具合・修理対象になる箇所が続出で、途上国で中古車を買うということのリスクというかハードルの高さを痛感しました。そして、試乗して感じたのは、パワーステアリングのありがたみでしたね。左ハンドル、右側通行、でこぼこだらけの道を人を載せて運転するという条件では、パワステは必須条件だなということを学びました。
バイクの免許はすでに入手済みだったので、引っ越し先では車ではなくバイク生活かなと考えていたところに、思いがけず、親戚の友人から、予算内で捜していた条件に合い、見た目も程度の良さそうな車の情報が入ってきました。その車はこちらです。

信頼ができそうな人からの情報で、実際に売り主のところに行って車を見てもらったところ、程度もよく問題なさそうとのことでした。この型のスズキキャリーは、Marketplaceではあまり掲載がなく、もっと古い型のものがほとんどでしたので、これはいいものが見つかった!と思い、すぐに購入を決めました。購入の段取りは順調に進み、引っ越しの2週間くらい前に車を受け取りにマニラまで行ってきました。この車を使って引っ越しできれば、荷造りの時間をかなり節約できますし、今使っているものをほとんどそのまま全部持って行けるので、新生活への移行もスムーズに済みます。喜び勇んで深夜バスに乗り、午前中の早い時間に車を受け取って、そのままバギオまで車に乗って帰ってきました。フィリピンで車を運転するのは10年以上ブランクがあり、マニラで左ハンドルの車を運転するのは少し心配だったのですが、日曜日だったこともあってマニラ市内はまったく渋滞しておらず、すぐに最寄りのインターチェンジから高速道路に乗ることができました。マニラ市内の首都高のような高速道路分の料金は、全オーナーが付けていた自動料金収納システムにまだ残金が残っていて実質無料で乗ることができました。その後の高速道路も、渋滞は全くなく、自分のペースで運転でき、久しぶりの車の運転、しかも、10年ぶりのマイカーということもあってとても楽しく運転できました。バギオまでの登りの山道も、ギアを1速まで落とさなければ登れなかったのは1,2回だけで、思ったより苦戦することなく走破できました。6時間半くらいかかりましたが、途中で車を停めたのはマニラ市内で給油した時の1回だけでした。ということで、いい買い物ができたと大満足で帰ってきました。が、翌日、思ってもみないことが起こりました。。。