この町の一大産業は、タホンと呼ばれる貝の養殖です。
日本ではムール貝として知られています。泊めていただいた家でも養殖をしており、収穫のお手伝いをさせてもらいました。
収穫した貝
収穫した分は、お土産としていただけることになりました。ざっと70㎏ぐらいあります。生では持って帰れないため、その場で早速調理しました。
一斗缶に入れて...
布をかぶせて火に掛け…
一気に過熱します
缶の口から泡が出てきてしばらくすればOK。15分くらいで火が通りました。
缶から貝を取り出します。貝しか入れていないのに、水がドバッっと出てきます。
貝を開いて中身を取り出します。
約70㎏の貝から、約7~8㎏の身が取れました。お店で氷を買って、発泡スチロールの箱に入れて持って帰ってきました。すぐに食べる分以外は、冷蔵庫のある家で冷凍保存してもらっています。
泊めてもらった家では、本当に毎食毎食この貝が食卓に上っていました。「肉の代わりになんでも使える」とのことで、揚げ物、炒め物、煮物、なんでもムール貝またはムール貝が入っていましたね。最初は美味しい美味しいと食べていましたが、磯の香りが強い食材だけにだんだん鼻についてきて、3日目くらいには、本当に箸が止まるという現象が発生しました(笑)何か新しい食べ方はないかと日本のレシピサイトで調べたら、玉ねぎとニンニクで炒めてトマト缶で煮込むという料理があったので、作ってみましたが、まあ、1食伸びただけでした(笑)無性に「野菜が食べたいなぁ~」という気分になり、町に出た時に、市場でなすやらゴーヤやらカンコン(空心菜)やらを買ってきて、奥さんに料理してもらいました。ただ、地元の人はそれほどありがたがっている感じはありませんでした。やはり、漁村には漁村の暮らし方があるんだなぁと感じました。
(続く)