タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

バイクの免許

 

パラワンに引っ越す前にやっておきたいことが3つあります。一つはバイクの免許。車の免許は日本の免許から切り替えられましたが、現地でバイクを使う可能性もあるので、バギオにいるうちに準備したいと思っています。二つ目は、私のビザの更新。来年2月に期限が来る私の1年有効のビザは、3か月前から更新の手続きが可能なので、これも引っ越し前に済ませておこうと思います。書類関係のことは、ほぼ徒歩圏内に事務所や政府の出先機関があるバギオで済ませておいたほうが楽ですので。そして、三つ目は車の購入です。田舎に引っ越してしまうといい車を探すのは難しいと思われますし、引っ越しの荷物の移動にも使えるようバギオ滞在中に買いたいと思っています。

ということで、まずはバイクの免許から始めました。フィリピンでは、バイクの免許も、まず教習所に行って運転できるという証明をもらう必要があります。パラワン滞在中に、友人のつてで教習所発行の書類を準備することができましたので、それをもってバギオのLTOに行きました。確認してもらったところ、以前は問題があってできなかったオンラインの申し込みができるようになっていることが分かりました。それで、LTOのすぐ近くにあるクリニックでメディカルサーティフィケイトを発行してもらいました。身長、体重、視力検査、色覚検査をしてもらうだけですが、450ペソかかります。1日の基本給を軽く上回る額です。。。この書類がLTOのポータルサイトと連携していて、これがないと筆記試験のオンライン予約ができません。有効期限が14日なので、車の免許を取る時に使ったサーティフィケイトは使えないというのは意外でした。。。ということで、オンラインで試験を予約し、テスト勉強を開始しました。試験は英語かタガログ語かを選べるのですが、タガログ語の方が回りくどいので英語でテストを受けることにしました。教習所の人に教えてもらった、LTOのホームページ内にある練習問題のサイトで問題を解いていきましたが、最初は半分くらいしか正解できませんでした。法律が絡んでくると、問題が分かっても答えが分からないんですよね。横断歩道から何メートル以内が駐車禁止とか、飲酒運転の罰則とか、免許が失効するまでの経過とかは、もう暗記するしかありません。「前が見えないくらいの大雨が降ってきたらどうしますか?」とか、「突然ハンドルが効かなくなったらどうしたらよいですか?」など、熱帯の国、途上国らしい設問もあってちょっと微笑ましく思ったりもしました。繰り返し問題を解いていくと、おおよそ出題のパターンが分かってきましたので、間違った問題だけを書き出して、それをひたすら反復して覚えるという、学生時代を思い出す勉強を数日して、練習問題はほぼ満点が取れる位まで勉強し、試験へ臨みました。しかし、いざ試験を始めると、練習問題で出てくるような問題が全然出てきません。え?なに?なんで?問題を解き進めていっても初めて出てくる問題ばかりが続きます。うーん、公式サイトの練習問題なのに、フェイクなの?それとも違うセクションの問題ばかりを解いていたのか?練習問題と同じ問題は1,2問しかなく、本当に困りましたねぇ。試験の中で、信号の色を問う質問がありました。信号の色は、赤と黄色とあと何色?という質問です。私は「青」を選択しました。そして2,3問後に、信号の変更パターンの問題が出ました。その問題では、BLUE ではなく GREEN という言葉が使われていました。そっか、フィリピンでは「青信号」ではなくてグリーンシグナルなのね、そういえばF1の解説でもスタート時にオールグリーンって絶叫していたなぁなどと思い出し、先ほどの質問に戻って「青という色は信号にはない」に回答を修正しました。そんなこんなで何とか最後までたどり着き、いよいよテスト結果発表です。テストは1人1台割り当てられたパソコンで答えていくのですが、「完了」を押して、結果が出てくるまでの2,3秒が、とても長く感じられました。フィリピンの免許の筆記試験は、3択の問題で、60問中8割正解の48問がボーダーラインですが、結果は、なんと48問正解でギリギリ合格でした!いやぁ、久しぶりに震えましたね(笑)もし落ちてまた同じ時間と費用が掛かるかと思うと、今でもぞっとします。実は、タイでバイクの試験を受けた時は、筆記試験で日本語を選んだのに、3回落ちたんですよ、ハイ。もしかして、英語のレベルが上がっているのか?なんていうのは大きな勘違いですね(笑)

筆記試験の後は、実技試験です。試験といっても、LTOのすぐ近くにある公道のロータリーを2周するだけです。最初はレーンチェンジして一番内側のレーンを1周、その後、外側のレーンを1周して元の場所に戻ってくればOKという試験でした。試験中、教官は走っている様子に見向きもせず書類を作成していました。2,3分もあれば終わってしまう実技試験ですからね(笑)バイクは、義理の弟に頼んで、仕事を1日休んでもらい、LTOまで来てもらって彼のバイクで試験を受けました。ヤマハのバイクで、ギアが改造してあり、1速のギアチェンジは踏み込むのですが、2速からは足でレバーを持ち上げて変速するという、なんか変わったギアで、慣れない私はスタートで見事にエンストしましたが、試験官は全く気付いていないようでした。

フィリピンでは、運転免許証のプラスチックカードが不足していて、新規の免許は紙に印刷されたものが渡されています。どうやら、このカードを納めている業者ともめているようで、現在裁判中と聞きました。しかし、私は車の免許にバイクの免許資格を追加するというパターンだったので、プラスチックのカードの免許証を発行してもらえました。紙だと携帯するのが難しいですからね。助かりました。

ということで、まずはひとつ、面倒な手続きが終わりました!

そうそう、教習所では、トライシクル(3輪バイク)も乗れるという書類を作ってもらったのですが、LTOで申し込む時に、「バギオではトライシクルはないからダメ。引っ越した先で乗るんだったら、そこへ行ってからまた免許を追加してね」と言われました。後で分かったのですが、実技で不合格扱いにされていました。うー、運転免許って、全国一律の資格じゃないの~こうやって、お役所はお互いに仕事を増やしているんでしょうね。。。

 

「試験に出ない」練習問題、やってみます?関心のある方はリンクからどうぞ(笑)

 

LTO Review | English

https://www.lto-reviewer.com/lto-reviewer-english/

 

★費用:

教習所のサーティフィケイト P2000

免許証申請代(オンライン予約時支払)P100+P63.67(Convinience Fee)

メディカルサーティフィケイト P450

2輪免許追加分交付時支払 P325