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と、フィリピンのあれこれも

南ミンダナオ旅行 (3)

 

ポロモロックは、「マグロの首都」とも呼ばれるジェネラルサントスのすぐ隣りにあります。そのせいなのでしょう、魚がとても安くて豊富でした。

小さな田舎町の、普通のウェットマーケットに、大きなマグロがドカンと並んでいるのはびっくりしました。しかも、それほど高くない。イワシのような魚などに至っては、バギオの三分の一から四分の一の値段で売られていました。これはいいですね~毎日焼き魚でご飯が食べられる。マグロの血合いの部分は特に安く売られていたので、しょうがをがっつり入れてしぐれ煮を作って地元の人にふるまったら、「肉みたいだね」とおいしそうに食べてくれました。

安いのは、魚だけではありません。

卵が、1トレイ30個で160ペソ!?バギオでは250ペソはします。鳥の丸焼きが180ペソ!?バギオでは300ペソは下らないです。350ペソ以上するところもあります。ほぼ半額というのは驚きました。同じ国の中で、同じものが半額というのは驚異的ですよね。その分賃金が安いということなのでしょう。

ポロモロックは、マトゥトゥ山の山麓にあり、標高約300mの場所にあります。山からなだらかに平らな地形が広がっており、水はけがよくて日照時間が長いため、パイナップルの生産に向いているということで、見渡す限りドールのパイナップル畑というエリアがあります。

畑を見ると、いろいろなパイナップルが育っていました。

花が残っているパイナップル

双子?のパイナップル

三つ子!のパイナップル

可食部の上の芽が2つ3つとなっても、味には変わりはないとのことでした。でも、お店では見かけないですよね。このパイナップルはどうなるんだろう、とちょっと心配しましたが、缶詰用なので問題ないことが分かって安心しました。車窓から、缶詰工場が見えました。

パイナップル畑は初めて見ました。草の丈が高くてしっかりしていたのが印象的でした。バナナもそうですが、植物の食べない部分がとても大きくて、それと比べると食べる部分はとても小さく、それだけ栄養が詰まっていておいしいんだろうなと勝手に想像しました。葉はとげとげしていて、この中で農作業するのは大変だろうなと思いました。働いている人はかなりの低賃金しかもらえないそうです。大規模プランテーションで資本家ががっちり儲けるアグリビジネス、ということなのでしょう。

標高が少し高いせいなのか、ポロモロックは暑さがそれほど厳しくなく、過ごしやすかったです。夜寝る時も、エアコンも扇風機もいりませんでした。これはいいですね~ とても気に入りました。こういうところに住みたいなと本当にそう思いました。

 

ポロモロック市

https://polomolok.gov.ph/history

 

(続)