タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

南ミンダナオ旅行 (1)

 

ダバオに着いたのは夕方でした。ダバオ空港はとてもコンパクトな空港で、預け入れ荷物を受け取るところから、直接、自動ドア1つで外に出られてしまい、びっくりしました。空港まで友人が迎えに来てくれましたが、空港の建物内に送迎の人と会えるスペースは特になく、駐車場まで歩いて行ってそこで会うという感じでした。空港から、歩いて表通りに出て、そこからジープに乗って市内に向かいました。友人の家は空港から距離にして4キロ、ジープで10分くらいで着きました。着いた家は、比較的古い住宅地の中にある、比較的古い家でした。蚊帳を張って扇風機を付けて半袖半ズボンで寝るという、熱帯ならではの夜でした。今の家があるバギオは山がちエリアで、長袖長ズボンで毛布が必要で、前の日マニラで泊めていただいた家は、香港に出稼ぎしていた人の家なので、エアコン完備の立派な家で、寒くてエアコンを消して寝たのですが、久しぶりに熱帯地方の熱帯夜を体感しました(笑)

ダバオのジープは、軽トラが活躍しています

翌日、午前中は近所を散歩しました。道端でダバオのココナッツジュースを売っていたので、飲んでみました。

ダバオのヤシの実ジュースは、直接氷を入れてしっかりと冷やされていて、その分味が薄くなるのはエバミルクと砂糖を加えて味が補強されていて、甘くてさっぱりとした清涼飲料っぽい飲み物になっていました。バギオで私たちが良く買って飲んでいるのは、常温で氷なし、ヤシの実ジュース100%+ココヤシの内側の白い部分(ブコ)が入っている、ヤシの風味が強い透明な飲み物で、10ペソですが、ダバオでは、少し大きめのカップですが20ペソが相場でした。暑いので、「冷たい」という要素が重要なんでしょうね。

ダバオは週末また戻ってくる予定になっていて、この日のお昼過ぎに、次の目的地ポロモロックに向かいました。

空港に迎えに来てくれたのは、お姉ちゃんと弟の2人組です。お姉ちゃんとは、2年ぶりくらいの再会でしょうか。タイでは、両親と一緒に住んでいたのですが、学校を卒業したため学生ビザでの滞在ができなくなり、その後コロナ禍のためアムネスティが適用されていましたが、コロナ禍が収束に向かうと共にビザの発給が少しずつ厳しくなって、それ以上の滞在が難しくなり、フィリピンに帰国しました。その後、フィリピンでどうしているかなと少し心配していましたが、おじいちゃん、おばあちゃん、おばさんと一緒に元気に暮らしているようで、とても安心しました。弟も、やはり学生ビザが取れなくなった後、私たちと1カ月遅れでフィリピンに帰国しており、うれしい再会ができました。お姉ちゃんは小学高学年で、弟は小学校中学年頃にタイに渡ってきて、最初は地元のタイ語の学校に通っていて結構タイ語も覚えていたのですが、その後、親の方針でフィリピンのカリキュラムで行われるインターナショナルの学校、その後費用の面からホームスクーリングになり、残念ながらタイ語はマスターできませんでした。移民の子供たちは、その国の言語ができないと、生活していくのが難しくなります。国によって多少異なるでしょうが、タイでは、学生ビザが切れた後も長期に滞在あるいは生活していくには、就労ビザが必要になります。ただ、言葉ができないと仕事を見つけるのが難しいですよね。親の都合である程度大きくなってから海外で生活するようになる子供達のためには、しっかりと将来を見据えた教育が必要なんだなあと、彼らを見て感じました。ただ、本人たちは母国に戻ってすんなりその環境になじんでいるようでしたし、タイにいる時よりも楽しそうでしたので、良かったなあと思いました。

(続)