タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

水不足

 

4月に入って、水道による水の供給がますます細っています。バギオ市の多くのエリアでは、毎日24時間水道の水が出るということはありません。多くの家ではタンクを据え付けて、水が出る時間帯にそのタンクに水を貯め、その水を大事に使っています。これまでも、私の住んでいるエリアは以前から日曜日の夜の時間しか水が来ないのですが、この3週間、まともに水が来ていません。検査の関係ということで全く水のこない日曜日もありました。水が来たとしても、水が出る時間が短くなっていて、夜中の12時を回ってからしか来なかったり、水が来たとしても蛇口からちょろちょろと出るくらいの勢いしかなく、とても1週間分を貯められるものではありません。私たちは4階建ての建物の4階に住んでいるのですが、水圧が低いため、4階のタンクまでは水が上って来ず、下の階のタンクを優先して水をためている状態です。ほかのフィリピン人に聞くと、週に3日水が来るとか、ほぼ水は止まらないというエリアもあるようで、エリアによって差があるようです。夏の時期になると、乾季で雨が降らないことに加え、バギオに来る観光客が増えるため、土地の低い街の中心部で水の需要が増え、水不足に拍車がかかる状況のようです。

ということで、タンクが空になってしまったので、この機会にタンクの中を掃除することにしました。

4階に設置しているタンク

中に入って掃除しました

タンクの内側に張り付いていた虫のミイラ

壁をスポンジで擦って洗ったら、こんなに汚れてました…

ちなみに、この水の汚れは、通常は水が入らない高い部分をこすり取った汚れが含まれているため、ただ水を貯めているだけであれば特に問題がある状況ではありませんでしたので、ご心配なく。ちなみに、この水も捨てないで、トイレのフラッシュ用にリユースしました。タンクを掃除をした後に、水を買いました。ポンプ付きのタンクローリーのような車で水をデリバリーしてくれる会社があり、この時期は街中でよく見かけます。この時期はとても忙しいようで、電話したらその会社の水源も干上がってしまったそうで、すぐには届きませんでした。価格はドラム1本分で50ペソ(フィリピン人の言う「1ドラム」の容量は不明)、我が家の建物にはタンクがいくつかあるため、全部で10ドラム分買ったそうです。
タンクの淵にはこんなサインがありました。

ハングル表記ですね。このタンクは韓国製のようです。逆に言うと、フィリピンはこの手のものもまだ自分の国では作れないのかなと思いました。こういうものは大量生産しないとコストが高くなってしまうのでしょうが、まだ大量生産してそれを消費するだけの需要がないのかもしれません。また輸入品であれば価格は高止まりするでしょうし、それだけ国の財産が海外に流れていくことになります。途上国というか後進国、新興国かな?は、なかなか豊かになれないしくみがあるんだなと感じました。