タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

玉ねぎ狂騒曲

 

今年に入って、ニュースやみんなのジョークでもちきりの話題は、玉ねぎについてです。

昨年の台風が玉ねぎの生産地を直撃した影響で、値段がものすごく上がっています。なんでも、今はフィリピンが世界で一番玉ねぎが高い国になっているようです。

上の記事では、マニラでは玉ねぎ1㎏が550ペソ(約1300円)から700ペソ(約1700円)で売られていると報じられています。そのほかにも、海外から帰国するフィリピン人のお土産が定番のチョコレートではなくて玉ねぎが人気だとか、密輸が増えているとか、政府が緊急で輸入を承認したとか、フィリピン航空のクルーがに申告せずに玉ねぎを持って入国して摘発されたとか、毎日いろいろな報道がされています。日本でもニュースになっているようですね。

私が住んでいるバギオでも、玉ねぎはかなり値上がりしています。先週、友人を食事に招いたので、日本のカレーを作るため玉ねぎを買いましたが、その時は1㎏450ペソ(約1000円)で売られていました。そのすぐ隣りに少し傷んだ玉ねぎが値下げされていたので、それを1個だけ買いました。

104ペソ(約250円)でした。。。普段は玉ねぎ一杯のカレーを作るのですが、今は我慢です。お正月が終わって、これから玉ねぎの収穫の時期なので、だんだん値段が下がるということですが、物流が貧弱な国ですので、玉ねぎが国中に十分にいきわたるのは、まだまだ時間がかかるでしょう。フィリピンはスペインの統治下だった歴史の経緯があるため、玉ねぎニンニクを炒めて作る料理が多いので、主婦の人は苦労しているのではないでしょうか。去年の11月にたまたま市場で撮った写真で玉ねぎが写っていましたが…

この時はまだ1㎏180ペソですね。2か月で価格が2.5倍というのはかなりの値上げです。ビール1Lが110ペソ、インスタントラーメン1袋7ペソという物価ですから、玉ねぎが1㎏900ペソというのは本当に異常です。タイと比べて感じるのは、モノの値段の上がり下がりがとても激しいと思います。年末の市場の野菜の値段と、年が開けて1週間後の値段の差はびっくりでした。ものによっては倍くらい違いました。今はトマトがとても安く、一番安いグレードですと1㎏20ペソ(約50円)で売られていて、これはこれで農家の人は大変だなあと思います。物流とか生産時期の調整などがまだまだ全然発展していないので、高い時はドーンと値段が上がって、いったん安くなるとめちゃくちゃ安くなってしまうみたいです。ということで、丸々と太った中国産の玉ねぎがいつも安価で買えたタイが懐かしいです。。。