タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

仮住まいから本住まいへ

 

パラワンに来て最初の一カ月弱は、友人の家に住ませてもらっていました。本住まいとなる家の工事が少し遅れていたためです。しかし、年末までに工事が終わり、2024年1月1日に引っ越しをしました。

2021年の台風で家が壊れた跡の土地に立て直された貸家です。6畳くらいの部屋が2つあり、トイレが付いています。新築物件に住むのは初めて、と思ったのですが、よく考えたら小学2年生の時に引っ越した市営住宅は新築だったことを思い出しました。ん?最近子どもの頃のことを良く思い出すなぁ(笑)

トイレが寝室の方の部屋に付いているというのがマイナスポイントですが、あとはまあまあ問題ない感じです。水道のメーターがなくて、近所の人たちと折半になるみたいで、それもあえて言えばマイナスですが、まあせいぜい月2,3百円のことでしょうから、良しとしましょう。住んでみてちょっとマイナスポイントなのが、床です。コンクリート(カラーセメント)打ちっぱなし仕上げなのですが、モノを置いておくと、数時間後にはその部分がしっとりとしてきて水分が上がってきます。新築だからまだコンクリートが乾ききっていないのでしょうか。ある人は、コンクリートに使っている砂や石に塩分が含まれているので、そのせいだと言っていました。なるほど、海沿いだからその可能性もありますね。いずれにしても、モノをしまっておこうと思うとしっとりと水分を含んでしまうので、注意が必要な家です。日本のすのこがほしいなぁ。あとは、駐車スペースかな。最初は、通り沿いの空き地に止めていたのですが、2週間くらい経ってから、空き地の隣りの家の人からクレームが来て、細い路地を入って家の隣りに泊めることになりました。最初にその人と直接話した時は停めていいと言われたんだけどなぁ。クレームは、そのさらに隣りの人を通して私たちのところに届きました。どうやら、私が外国人だから恥ずかしくて直接は言えなかったらしいです。白人に対してならわかるけど、日本人に対しても、地元の人はコンプレックスがあるみたいですね。今後は近所付き合いを含めてネイティブの人と話す時は気を付けたいと思います。

あ、結構マイナスポイントがありましたね(笑)しかし、特別大きな不満があるというわけでもなく、バンコクの家よりはるかに涼しくて広くて快適なので、結構気に入っています。天井が、屋根がむき出しではなくて天井材が付いているので(タガログ語でkisameといいます)、屋根で温められた空気が部屋までは下りてこないので涼しいです。近所の人も静かな人が多く、夜までカラオケをする人や大音量でテレビを見る人もいないので、助かっています。玄関ポーチ?内開きのドアだからたたきといってもいいのかな?がしっかりとコンクリートでできているというのもうれしいですね。小さな家にはこのスペースがなくて、靴に土が付いたままの状態で家の中に靴を置くことが多いので、小さな面積でも地面より一段上がった場所がコンクリート仕上げになっているというのはうれしい仕様です。

ロケーションもなかなかいいです。海まで約1.2㎞、歩いて15分くらいです。海の近くにお店が集まっているので、海まで散歩のついでに買い物(または、買い物ついでに海まで散歩)ができるのは、内陸育ちの私としてはとてもうれしいです。夜など静かな時は波が打ち寄せる音が聞こえてきます。そして、石灰岩の岩山が家の裏手にあるので、朝晩は涼しく、エアコンや扇風機がなくてもしっかり眠れます。逆にタオルケットがないと朝方に寒くて目が覚める感じです。南の島なのに日本の秋のような涼しさを体験できる、とても贅沢な環境です。携帯電話のシグナルも仮住まいのところより強く、ネットがつながらないということはほとんどないので仕事の面でも問題なしです。いよいよ、これで引っ越しは完全に終わりました。これからは地に足を付けてバリバリ頑張るぞ~とまでは張り切ってはいませんが(笑)、少しずつ、通常モード、巡航速度、定常運転に切り替えていきたいと思っています。