タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

新札

 

去年の4月から、1000ペソ札が変わったようですが、最近、本物をたまに見るようになりました。

プラスチックの透明の透かしが入っている、最先端を行く紙幣ですね。市中では、「新札は、折り目が付くと銀行が受け付けてくれない」という噂が広まったそうです。この前銀行に行ったら、資料が並べられたところに張り紙があり、「うわさ話に惑わされないように」「折り目が付いた札も通常通りに使えるし、銀行でも受け取る」という、フィリピン中央銀行の声明が掲示されていました。

私が初めてフィリピンに来た時は、お札の汚れ具合に驚いた覚えがあります。特に、一番安い20ペソは、よれよれでこれってお金!?と思えるレベルで、しかも臭い。お財布に入れるのがはばかれるほどでした。魚市場でも肉市場でも、生の魚や肉を触った手でそのままお金をやり取りしていますし、ジープのドライバーはいつも片手にお札を持って運転していましたので、匂いやら手あかやらをしっかり吸い取ったお金が出回っていました。その後、デノミが行われ、旧札は使えなくなり、その後はあまりにひどいお札を見ることは少なくなりましたが、今やハイカラなお札さえ現れて、フィリピンの変貌ぶりを感じます。