タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

配偶者ビザ (2)

 

NBI Clearance の取得に時間がかかっている間に、そのほかの書類を揃えていきました。

まずは、大量のコピーです。私と妻のパスポート全ページ1セットと、私の個人情報のページと現在のビザのあるページ3セットのコピーが必要でした。日本のパスポートは裏表紙を入れて56ページ、フィリピンのパスポートは46ページありますので、見開きでコピーをとっても28+23枚、3セット分のコピーは6枚の、合計57枚のコピーを取りました。街にはコピー屋さんがたくさんあるのですが、A4のコピー1枚が1ペソというところがおおいようでした。コピー屋さんに行くと、「ロング?ショート?」と聞かれますが、どうやらA4が「ロング」みたいです。大量のコピーなので、値切りしてみようと思い、大学の近くの古めの商業施設の奥の方にあるコピー屋さんで、「パスポート全ページ2冊分なんだけど、40ペソでやってくれない?」といったら、OKしてくれました。言ってみるもんですよね。

あとは、写真と Joint Letter と Guarantee Letter ですが、写真は普通に街の中にある写真屋さんで撮ってもらいました。街を歩いていると「Rush ID」という看板が出ている写真屋さんが結構あります。Joint Letter は、ネット上にサンプルが出回っていますので、それで見た目が良いものを使いました。Guarantee Letter については、イミグレーションで、Attorney にサインをもらうように言われました。サンプルを見せてほしいと話をしたら、私の前に申請した人の Guarantee Letter のコピーをくれました。個人情報ダダ洩れですね(笑) それを基に作って、Attorney の事務所に行ってサインをしてもらいました。

写真屋さん D' Lens Studio:https://goo.gl/maps/iUnisqWXmkPiFAwJA

Attorney 事務所 Marave Law Office:https://goo.gl/maps/JfemEmXvjjy2fuo79

私の書類と、二人で準備する書類の準備はこんな感じで揃いました。奥さんの書類は、さすが地元だけあってすぐに準備してくれました。フィリピン人の配偶者のためのビザなので、申請するためにはそのフィリピン人がどんな人なのかということも大切な情報みたいですね。

1月3日午前中にNBI Clearance をもらって、その足でイミグレーションに行きました。書類は問題なかったのですが、申請書に書く情報が一つ欠けていました。それは、「フィリピンに住む、家族以外の2人の人の連絡先」です。急遽、知り合いの人に連絡を取って、名前、電話番号、住所を教えてもらいました。そして、イミグレーションで私の写真と指紋の撮影が必要でした。NBI では黒いインクで指紋を取られましたが、ここでは電子式でした。ビザの発給について尋ねると、2月15日ごろと言われました。ん、思ったより早い!最初に相談に行った時は3か月から4カ月、もしかしたら6カ月かかると脅されましたが、かなりマージンを取っていたんですね(笑)

かかった費用についてですが、最初の相談の時に尋ねた時は13,000から14,000ペソくらいだと思うと言われました。定価じゃないの?と思いましたが、計算が面倒くさいからはっきり言わなかったんでしょうね。支払いは、発給時ではなくて申請時です。払った後にOFFICIAL RECEIPT をもらいましたので、その内訳を書いておきます。

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FORM: P100

ALIAN CERTIFICATE OF REGISTRATION (ADULT): P1000

CERTIFICATE OF RESIDENSE FOR TEMPORARY VISITORS: P1400

APPLICATION FEE: P1000

CHANGE/STATUS: P600

HEAD TAX: P250

IMPLEMENTATION FEE: P1000

PASSPORT VISA FEE: P200

LEGAL RESEARCH FEE: P70

CERTIFICATE FEE: P500

ACR-I CARD FEE: P2806

TOTAL: P8,926

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なんかかんかと理由をつけて、値段を積み上げてきますね(笑)しかも、このレシートには2枚目があります。

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EXPRESS LANE FEE (I-CARD PROCESSING): P500

EXPRESS LANE FEE (IMPLEMENTATION): 1000

EXPRESS LANE FEE (FILING): P500

EXPRESS LANE FEE (CERTIFICATION): P500

TOTAL: P2,500

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出ました、”EXPRESS LANE FEE” の大連発!!誰も急いでなんて言ってないし、地方のイミグレーションのためかガラガラなので待ち時間0で手続きしているのに、”EXPRESS LANE”ってなぜ?っていう感じですよね。このお金が、そっくり係官たちのポケットに入っていくんでしょうね。冗談交じりに、「誰も待っていないのに EXPRESS LANE FEE 取るの?EXPRESS LANE じゃなくてもできるの?」って聞いてみましたが、係官は、他の係官に、「EXPRESS LANE じゃなくてもいいって。どうする?」と笑いながら言っていました。苦笑いにさえならない、どこまでが冗談かわからない、途上国の常識、って、なかなかすごいですよね。フィリピンでこれがなくなる時が果たしてくるのでしょうか。

さらに、申請の書類をマニラの本局に送るための LBC(日本でいうヤマト運輸のような全国規模の運送会社)の配送料と、バギオの LBC まで持っていくタクシー代としてP604も別に請求されました。ちなみに、こちらは領収書なし。こうやって、どこまでいってもお金が必要なしくみになっているのが、この国の現状です、ハイ。

ということで、本当の総合計は。。。

VISA代:P8,926+P2,500 =P11,426

配送料:P604

NBI Clearance:P155

Birth Certificate, Marriage Certificate:P310

Guarantee Letter:P300

写真代:P180

コピー代:P52

合計:P13,027 (約32,000円)

 

なかなか高いですね。外国人からお金を取るという国の方針なのでしょう。タイではNon-B ビザ(働くビザを持っている人の家族向けのビザ)は1年有効で1900バーツ(約7300円)でしたので、それと比べると4倍ぐらいです。まだまだフィリピンで暮らす外国人が少ないという事情もあるのでしょう。そういえば、申請した時、Online で発給状況を確認するための整理番号をもらいましたが、下1桁が2で、申請者は今年であなたが2人目と言われました。(申請日が1月3日だったからかもしれませんが)ただ、今回の費用の中には ACR-I CARD の発行費用も入っていて、このカードがあると銀行口座を開設したり、自動車免許証を申請できるので、それを含めての移住の費用と考えることもできます。ちなみに、代行業者にお願いすると10万円とか15万円かかるらしいです。

 

ということで、2月21日に、無事配偶者ビザを取得できました。

じつは、今の仕事のワークパーミットは3月末が有効期限です。もし、配偶者ビザの取得が遅れたら、ワークパーミットを更新する必要があり、そのためには2月中にタイで手続きが必要でした。NBI Clearance に手間取っていた頃は、2月に申請手続き、3月に取得と2回タイに行かなきゃいけないかなと思っていましたが、無事2月中に配偶者ビザを取得できたので、ワークパーミットの更新は不要になりました。よかった、よかった。いまのところ、3月末までに今の会社と同じグループ会社のフィリピン事務所に再就職して、このまま同じ仕事を続けていく予定になっています。