タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

雨、雨、雨

 

フィリピン・バギオ市に引っ越してきたのが昨年の9月でした。今は8月半ばで、ほぼ1年を過ごしたことになります。これまで暮らしてきた中でバギオは暮らしやすいところなのだろうかと考えてみましたが、自分なりの結論が出つつあります。「慣れるまでは数年かかるな」というのが率直な感想です。

ここバギオにたどり着くまで、私は関東平野の北の外れで育ち、秋田の雪国の暮らしを3年、大阪湾のほとりで3年、相模川に削られた台地に8年、一転南下して大都市バンコクの縁で8年と、それなりにいろいろな場所で暮らしてきました。今暮らしているところが、これまででは一番標高が高い場所です。これまで、ほぼ海抜100メートル以下のフラットなところで暮らしてきましたが、ここは標高1,500mで、山がちな場所です。どこに行くにも坂道と階段があり、自転車という乗り物は、お金を払って子供たちが楽しむ公園内の遊具としてしかほぼ使われていないくらいです。歩きで近道をしようとすると、山がちなところを直線的に進むわけですから、必然的に上り下りが増えます。これが、意外に精神的にこたえるところがあります。息を切らせて階段を上ったあとに一度下ってまた上る、という時に、「せっかくさっき上ったのに、なんでまた上らなきゃいけないの~」と思ってしまいます。”坂道の町”というと、なんとなくきれいなところというイメージがありますが、実際に暮らすとなると、結構大変なところです。

そして、個人的にきついのは、雨。まあ、雨がよく降ります。特に雨季の時期は。この7月8月は特に雨が多いです。少し調べてみたら、7月は一番雨の日が多く、月に30.5日が雨、雨の確率は94%とのこと。昔から、雨は好きではありませんでしたが、本当に毎日毎日毎日雨が降るので、気が滅入ってくるんですよね。あれ、メンタルちょっとやばい?と自分で感じるくらいです。これは、いつ慣れるのかなぁと考えてしまいますね。そうそう、ジャングルのことを、「熱帯雨林」って言いますけど、この翻訳は本当に正しいと思います。これだけ雨が降るから、木々があれだけ育つんでしょうね。

Rainfall

July is the month with the most rainfall in Baguio. Rain falls for 30.5 days and accumulates 418mm (16.46") of precipitation.

 

特に今年の7月は雨が多かったようです。過去30年の7月の平均降水量は約700㎜ですが、今年は1000㎜を超えたとか。っていうか、1カ月に1000㎜って、私が生まれ育ったところは、1年で1500㎜くらいですから、その三分の二が1カ月で降ったっていうことですよね。気が滅入るはずだ。。。

Baguio records rainfall higher than 30-yr July average: PAGASA

https://www.pna.gov.ph/articles/1206966

雨が降ると、標高が高いこともあって、肌寒いです。20℃を切ることも珍しくなく、7月8月なのに、家の中では長袖のシャツにさらに上着が必要で、夜は薄い毛布を3枚掛ける日もあります。フィリピンなのになぁ…という気持ちになります(笑)

10月に入ると乾季になって、雨の日がぐっと少なくなり、12月から2月3月の初めくらいまではほとんど雨が降らないので、早くその季節にならないかなぁと、今から待ち遠しいです。

そうそう、雨が続くと、昔読んだシエラレオネの話を思い出します。雨季が6カ月も続いて、白人の墓場と呼ばれているらしいです。フィリピンは、せいぜい3~4カ月でしょうから、何とかやり過ごしたいですね。。。

https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/302014005