日本でしたいことの一つに、
ブランド品の売却がありました。
ブランド品の売却?
ブランド品なんぞには全く縁のない私がなぜ売却?
実は、友人から、古いグッチとシャネルのバッグをいただいたんです。
グッチとシャネルぐらいなら、私も聞いたことがあるビッグネームです。
なんでも、友人のお母さまが、香港で長らくメイドとして働いていて、その時のご主人さまからもらったものだという話でした。
友人が引っ越しの片づけをしてきた時に出てきたもので、全然使っていないし、使う機会もないので、ということでプレゼントしてくれました。
なるほど、ちょっと現実味のある話ですね。
インターネットで調べてみると、古いグッチの製品は、オールドグッチと呼ばれていて、一定の人気があって、プレミアがついているものもあるようでした。
手元にあるバッグのマークも、いわゆる有名な今のグッチのマークとは違っていて、素人目ではオールドグッチのマークのように見えます。
もしかして、とんでもない掘り出し物だったりして!?
と思って、バンコクのリサイクルショップで売るのではなく、日本に持って帰って査定してもらおうと思っていました。
今回の名古屋旅行で持参しており、帰り道東京で寄り道して、ブランドものに強い買い取り業者のお店に寄ってみようという算段です。
ドライブの休憩中、ネットで調べてみると、
実は、有名な買い取り業者も、そのお店に目利きの鑑定士がいるわけではなくて、オンラインで、本社などにいる専門の鑑定士が見ているようで、
結局どこの支店で見ても、大して変わらないようでした。
なるほど。
こちらとしては、とりあえずどのくらいの価値があるのか、その前に本物かどうか見てもらいたいだけなので、
ある程度知られた買い取り業者であれば、どこの支店でも変わらないだろうなという結論に至りました。
ということで、いろいろと検索してみると、
藤沢に支店のある買い取り業者がありました。
神奈川で見てもらえるのであれば、ついでに神奈川の友人に会って、そのまま北上して群馬に帰れるなと思い、
オンラインで予約、査定してもらいました。
お店は、小さなショッピングモールの一角の、事務所のようなところでした。
対応してくれたのは、20代半ばの背の高い男性で、まあ自分に子供がいたらこのくらいの年だろうなと感じるような、意外に若い男の子でした。話も少ししましたが、まあテンションが高く、ホストのお兄さんみたいな印象の人で、ブランドが好きそうな雰囲気がプンプンとしていましたね(笑)
お店に着くと、すぐに奥の小さな部屋に通され、アクリル板越しに向かい合って座りました。
この機会に見てもらいたいと妻が話していたものも含め、全部で3つのバックを渡しました。
ほう、なるほど、などと言いながら、白い手袋をしたホスト風の男性が、バックをしげしげと眺めたり中に手を入れたりして、
「これは珍しいですね。このオールドグッチは自分は見たことないですね」
などと話しながら、ひとしきりチェックをしました。
そして、案の定、オンラインで鑑定してもらうことになりました。
「どのくらい時間かかりますか」と聞いたら、早ければ30分くらい、もっとかかることもありますと言われ、とりあえずお店を出て、ショッピングモールの中でほかのお店を見ながら待つことになりました。
モールの中に100円ショップがあったので、ちょうどよく日用品の買いたかったものを買い、査定完了の電話を待ちました。
45分位経過してから電話がかかってきました。
思ったより時間がかかったなあと思って、もしかしたらいい値段が付いたりしてなどと期待しながらお店に戻り、先ほどの部屋にまた通されて、査定の結果を聞きました。
結果は、
「申し訳ありませんが、3点とも買取できません」
おぉ、そうですか。
一つくらいは値段が付くかと思ったけど。。。
その若いお兄さんが、買取できない理由について一つ一つ丁寧に説明してくれました。
まあ、簡単に言えばコピー商品だったということでした。
彼が話すには、保証書があるもののバッグの留め金のねじが本物と違う、ロゴが不鮮明、本物であればここに○○があるなど、なるほどねぇと言う理由でした。
妻が持ってきた、佐野のプレミアムアウトレットで買ったと言われてもらったコーチのバッグも、タグに書かれている品番のアルファベットの間隔が一カ所だけ少し幅が広いので、うちでは正規品としての買取ができませんと言われました。
なるほどねぇ。アウトレットは、しょせんアウトレットなんですね。
普段は全く縁のないブランド品ですが、
今回の査定で、ブランド品の深い世界の一端を見た気がしました。
で、模造品と分かったバッグって、もう処分ができないんですよね。
普通にリサイクルショップで買ってもらうこともできないですし。
普段使いに使うような生活はしていませんし、本当に使い道がないです。
バンコク→フィリピン→日本とずっと持ってきたのに。。。
結論。
ブランドバッグには、近づくな。
あ、査定してくれたお兄さん、粗品のティッシュありがとうございました!