タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

退避勧告

 

日本にいる外国人たちに、

母国から避難勧告が出始めています。

 

米国は、福島原発から半径50マイル(約80キロ)圏内にいる米国市民に退避を勧告。

英国外務省は、東京周辺と東京以北にいる英国人に、退避を検討するよう勧告。

スイス政府は、東京、横浜、東北地方のスイス人に、避難勧告。

ドイツ政府は、東京や横浜に住むドイツ国民に対し、大阪や海外などへ避難するよう勧告。

フランス大使館のウェブサイトでは、首都圏にいるフランス人に対し、滞在すべき特段の理由がない場合は数日間、関東を離れるよう勧告。

 

主要各国は軒並み、

被災地はおろか関東からも逃げるように勧めています。

 

米軍厚木基地の中に友人が住んでいるのですが、

司令官の命令で、

軍人以外の家族たちには24時間以内の避難の命令が出たそうです。

家族はとりあえず韓国の米軍基地に避難するそうです。

 

そうですかー

やはり、目に見えない放射能汚染の恐怖というのは、

かなり強いんですねー

 

もっとも、

母国ではめったに地震というものを経験したことのない人たちにとっては、

あれだけ大きな揺れと、

毎日続く余震に、

もう身も心も疲れ果ててしまった という人も多いはずです。

 

そして、

本国のテレビニュースで報じられている地震や津波の被害の様子は、

日本のNHKが流す映像とは若干違います。

 

私はまだ日本のテレビ局の映像で、

遺体を収容している様子を見たことがありません。

救助される映像で子供の泣き声が混じることもありませんし、

避難してきた人の放射能汚染を調べる映像でガイガーカウンターの針が揺れることもありません。

 

しかし。

CNN、BBCなど海外メディアでは、

そういうところまで報道されています。

 

NHKのニュースは、

避難所でも見られているわけですので、

それほどショッキングではない映像が選ばれて、流されているのでしょう。

または、

カメラマンが、

あまりにインパクトの強い情景にカメラを向けられないのかもしれません。

 

とにかく、

母国にいる家族や親族は、

かなり衝撃的な映像を見ています。

そして、

慌てて日本にいる家族や友人に電話をするわけです。

しかし、

国際電話も全くつながりません。

それで、ショックはますます増幅されていきます。

急いで facebook にアクセスして(または skype で話をして)、

 

「早く帰ってきなさい!」

 

そう言われて、

ややパニック状態になっている外国人は、たくさんいます。

 

確かに、

自分が言葉の分からない海外で被災して、

近くのスーパーからモノがなくなっていて、

ガソリンスタンドに行列ができていたら、

それは恐ろしくなるでしょうね。

 

そこに来て、

nuclear plant の事故。

ヨーロッパの人は、チェルノブイリ、

アメリカの人は、スリーマイルがだぶって見えるのでしょう。

 

本当に、

今回の災害は多くの人に影響を与えています。

 

 

 

 

 

BBC News Reports "JAPAN QUAKE"