放送=送りっ放し?

年末年始の特番では、

やはり東日本大震災や、

原子力事故のニュースを取り上げたものが多かったようです。

 

この休みの時期に、

動画サイトにアップされていた番組も、

いくつか見る機会がありました。

 

まずは、

2011年12月27日のNHKスペシャル、

「謎は解明されたのか」。

 

政府の事故調査検証委員会の中間報告をもとにして、

「失敗学」の第一人者でもある委員長の畑村洋太郎氏と、

「日航機墜落事故」についての著作などで知られる同委員の柳田邦男氏をゲストに、

多くの人が謎だと感じる部分にスポットを当てていく番組でした。

 

生放送のような感じの番組でしたが、

進行役のアナウンサーがあえて感情的になってする質問に、

冷静沈着に的確なコメントをするゲストのやり取りが印象的でした。

 

専門用語が飛び交い、

視聴者が飽きてしまうほどには掘り下げないものの、

多くの人が知りたいと思うことにそれなりの答えを出していくという、

簡明で興味をそそる論議でした。

 

若干奥歯に物が挟まったような物言いに聞こえるところが、

全くなかったわけではありませんでしたが、

いい意味でNHKテイスト満載の、

NHKスペシャル(またはNHK特集)好きの人にはたまらない番組だったように思えます。

 

それとは好対照だった、

テレビ朝日2011年12月28日放送の「メルトダウン5日間の真実」。

 

出演者のカラーを前面に押し出し、

これまであまり報道されていなかった点をスクープっぽく扱っていました。

 

現場で働く人たちの献身的な様子を強調して共感を呼ぶ場面や、

その時の政府の決定の不手際を印象付けるような論調もあったように感じました。

 

説明図や映像での再現シーン、

海外での取材など、

かなりの予算を組んで製作した雰囲気を感じさせるあたりも、

NHKにはできない構成だった気がします。

 

いずれにしても、

このような番組を見る視聴者は、

多少なりともそこから影響を受けます。

 

視聴者に何らかの影響を与えることを意図して番組が作られているのか。

 

それとも放送の字のごとく、

基本的に情報を放す送ることに徹し、

後は視聴者の皆さんに考えてもらうのか。

 

この差は大きいと思います。

 

いずれにしても、

この手のドキュメンタリーは、

いつでも自分を中立的な立場において、

客観的に物事を考えながら、

あるいは製作者の特定な意図を感じたならそれを割り引きながら、

冷静に見る必要があると感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

NHKスペシャル 「謎は解明されたのか」

http://www.nhk.or.jp/special/onair/111227.html

http://www.dailymotion.com/video/xna8j9_20111227-yyyy-yyyyyyyyy_news

報道STATIONスペシャル 「メルトダウン5日間の真実」

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/info3/index.html

http://www.youtube.com/watch?v=PUylryGURjE