タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

交通事故

 

妻の妹のご主人さん、

私にとっては義理の弟になる方が、

交通事故に遭いました。

 

昨夜午後9時過ぎに、

徒歩で家に帰る途中、

居眠り運転をしていたトラックにはねられたようです。

 

彼は意識不明の重態で、

SICU(外科系集中治療室)に入っています。

 

残念ながら、

いわゆる臨床的脳死の状態で、

快復の見込みはないと診断され、

明日には、

生命維持装置が外されることになるようです。

 

なんと…

 

10月に妻と一緒に帰国した時は、

一緒にご飯を食べたり泳ぎに行ったりした人が、

突然、

命が絶えてしまうがけっぷちのところにいるなんて。

 

本当に信じられません。

 

彼の住む国は、

日本ほどは、

医療を取り巻く環境が良くありません。

 

私的な医療保険はおろか、

公的な医療保険制度がないに等しいところでは、

奇跡的な覚醒を待つために、

膨大な医療費を負担し続けることは不可能です。

 

本当に、

生と死は紙一重です。

 

地球より重い命、

でもそれを延ばしていくことのできない人間の無力さ、

なんとも現実は残酷なものです。

 

とりあえず、

妻は明後日の飛行機で再び帰省します。

 

次の帰省は、

妹の結婚式になるだろうと思っていた妻にとって、

これほど辛い旅をすることになるとは、

これっぽっちも予想していなかったはずです。

 

どうやって助けになってあげられるでしょうか。。。

 

こんなに重大な事が起こっている中でも、

せめてもの救いというか、

もしかしたら救いにはならないかもしれませんが、

インターネットの力のすごさも痛感しています。

 

知人の facebook のページを通して、

このことがありえない速さで多くの人に伝わり、

多くの慰めのメッセージが書き込まれています。

 

ただそれと同時に、

やや薄暗い照明の中、

若干手ブレが起きている写真がアップされていて、

SICU でベッドに寝かされている彼の様子も、

多くの人が見られる状況になっています。

 

冷静に、

客観的に、

目を凝らしてその写真を見ると、

心拍数や血圧の数値が出ている医療機器も写っていました。

 

きっと、

それが写真に写りこんでいるなんて思いもしないで、

あわててシャッターを切ったのでしょうが、

そしてあわてて facebook にアップしたのでしょうが、

そういう状況で切り取られた写真が、

いろいろなことを、

世界中に伝えてしまうという現実も、

親族に降り掛かった悲劇から学んでしまいました。

 

はぁ。

 

「これからどうなるのかは専門家の先生しか分からない」

という時代では、

残念ながらないんですよね。

 

でも、

この現実に、

立ち向かっていかなければなりません。

 

悲しむだけ悲しみ、

泣くだけ泣いて、

時間の経過と友たちに助けながら、

物事が進んでいくことを願うばかりです。

 

ここまで読んでくださっている皆さん。

 

大半の交通事故は、

防ぐことが、

または損害を減らすことができます。

 

どうぞご安全に。