タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

タイタイ (4)

 

タイタイは、私の住んでいるところから200㎞位のところにありますが、車で行きました。車検を1月に通し、3月にタイヤを2本履き替え、電気系統を修理し、オイル交換をし、アライメントを修正して、古い車ながらも少しずつアップデートしてきました。今回の旅行も、私を含めて7人乗車で快調に走っていましたが、現地に着いて、まさかのトラブルが発生しました。オーバーヒートです。11月に車を買った時に、マニラからバギオまで約260㎞をノンストップで走って、オーバーヒートということがありましたが、今回は、道中3か所で止まって休み休み走っていきました。目的地までは、全く問題なかったのですが、駐車スペースに車を止めて、ものの15秒後ぐらいで異常が発生しました。これまで聞いたことのない、ゴゴゴゴゴという変な音がボンネットの方から聞こえてきて、そのうち、水の流れる音がしてきました。水??と思ってボンネットを開けると、、、

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動画は、かなり落ち着いてきた状況です。(ビデオ撮影まで頭が回りませんでした(笑))激しかった時は、リザーバータンクが激しく揺れて、フタが飛んでしまうのではないかと思うほどの勢いで蒸気と水しぶきが吹き出していました。翌日、リザーバータンクをいっぱいにして走りましたが、10分もすると、水温計はHに近いところまで上がってしまい、道端に車を止めて様子を見ました。再び水温下がった後、少し走ったところに主にトラックを整備している修理工場があったので見てもらったところ、なんと、ラジエターの方にほとんど水が入っていない状況でした。前日オーバーヒート状態だった時に、水はほとんど噴き出すか蒸発してしまったようでした。それで、ラジエターとリザーバータンクに水を入れ直しました。ラジエターのキャップを開けたままエンジンを始動させ、その時の水面の反応で、どこが壊れているか分かるそうですが、特に異常はないということで、当面は水を多めに持ち歩くことで様子を見ることにしました。(お支払いは、こういう簡単なアドバイス時の定番の100ペソでした)その後、その日の日中は特に問題なく走ることが出来ました。何度かラジエターを確認しましたが、水は減っていませんでしたので、穴が開いて水がなくなってオーバーヒートということではないようです。そして、帰り道。昨日よりもスピードを落としてゆっくり走り、宿泊先に戻ると、初日ほどではありませんが、やはり水温計がぐんぐん上昇して、ものすごい勢いでリザーバータンクから蒸気が噴き出す症状になりました。うーん、なぜでしょう?思い当たるのは、宿泊先が、海沿いの細い道を5分ぐらい走ったところにあり、到着する前はノロノロと1速あるいは2速でかなりゆっくり走っていたということです。

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次の日、近所のおじさんや若い人たちが集まってきて、いろいろと調べてくれました。(あまりにいじくりまわされて壊されないかとひやひやでしたが)その中で、ある人が、「エンジンを冷やすファンが二つとも回っていない」と教えてくれました。なるほど、それなら、家につく最後の道がゆっくりゆっくりしか走れないので、走行中の空気の流れでエンジンを冷やすことが出来ずオーバーヒートしてしまう、というのが原因かもしれません。そういえば、これまでも何度か、満員乗車で長い上り坂をノロノロ2速あるいは1速で走っていると、水温計が結構なスピードで上昇し始め、下り坂に入ってしばらく走ると元の正常の値に戻るということがありました。もしかしたら、その時もファンが止まっていたのかもしれません。ということで、疑わしい点が見えてきたので、修理するべく、タイタイの町に行って車の修理工場で見てもらうことにしました。

思いがけず、タイタイの中心部に行くことになり、泊めてくれた家の人たちも一緒に町に行きたいということで、みんなで(オーバーヒート癖のある)車に乗り込んで町に行きました。何人かの人におすすめの修理工場を聞いたところ、みんなが同じお店の話をするので、そこにいってみました(口コミってすごいですね(笑)知らないところに行ったら地元の人の口コミに頼るのが一番)。しかし、修理屋さんはかなり忙しい様子で、エレクトリシャンが戻ってくるのは夕方だとのこと。しかも、この修理工場、どちらかというとメカニックに強いみたいで、エレクトリシャンは「ジェネラル」だと言ってましたので、しっかりと見てもらえない可能性が高そうでした。とりあえず、街に出てくるまで峠越えを含めて40分くらい走っても大丈夫でしたので、こまめに水量を確認し、水温計を確認しながら走れば何とか走れるだろうと決断を下し、修理はあきらめ、そのまま買い出しと観光に変更しました(笑)

タイタイはスペインの植民地の時代には重要な町で、この地域の中心だったようです。当時の砦が残っていて、今は整備されて観光地となっていました。

観光客は見かけませんでしたが、Free Wi-Fi を目当てに地元の学生たちが時間をつぶしていました。私たちも久しぶりに高速インターネットにつながったので助かりました(笑)

タイタイの田舎に5泊6日の滞在でしたが、美しい風景や初めての体験、優しい地元の人との出会いなど、充実したホリデイを楽しむことができました。