タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

蝉(せみ)

フィリピン人の友人に、
「セミってフィリピンにもいるの?」
と聞いてみました。

どうやら、
フィリピンでは、
あまりポピュラーな昆虫ではないようで、
知らないとのことでした。

それで、
しばしセミの話になりました。

セミは、
成虫では1週間くらいしか生きられないと言われていること、
(実際は1ヶ月くらい生きるらしいですが)
幼虫は土の中にいて5~7年くらい生きていること、
などを話しました。

すると、

「それじゃ、土から出てこなければ良かったのにー」

と彼女は言い放ちました。

うーん、
なるほどー

その考え方はなかったなー

はかないものを美しいと感じるのは、
やはり日本人的感覚なのかもしれませんね。

蝉時雨の音がやや収まってきて、
秋の訪れを感じ始める…という、
季節の移ろいをいとおしむなんていうのも、
四季がある国で育った私たちの、
独特の観念なのでしょう。

外国人と接していて思うのは、
日本人としての感覚を、
押し付けがましくならず、
それでいてわかりやすく説明することの難しさです。

世界が一つになって、
容易にリスペクトし合えるようになったら、
こういうことはまったく問題にならないんでしょうね。