タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

インサイド ビジット

 

年に1回、

刑務所の面会が、

刑務所の敷地内のテラスで行われます。

 

この、

インサイド ビジット という取り決めは、

事前に申し込んだ最大 5人までが刑務所の中に入れるとあって、

収容者とその家族がとても楽しみにしているイベントです。

 

入る前に、

ボディーチェックが入念に行われ、

所持品はすべてロッカーに預けられ、

服も上着は不可となります。

 

私は、

ランニングの下着を着て、

その上に半袖のシャツを着ていたのでお咎めなしでしたが、

一緒に行ったもう1人の男性は、

Tシャツの下着を着ていたため、

半袖のシャツは上着とみなされて、

ゲートで管理官に脱がされていました。

 

タイのルールは、

微妙に細かいところに厳しく、

この塩梅がいまだに分からず、

苦労します(笑)

 

2つのゲートを通りましたので、

デカデカとスタンプを2つ押されました。

 

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金券を購入し、

ランチやソフトドリンクを中で買って、

一緒に軽食を取りながらの歓談となりました。

 

いつもは、

アクリル板で仕切られた、

無機質な面接ブースで、

電話機を使って話をするだけですが、

今回は、

オープンスペースで1時間半くらい話ができました。

 

最後に、

刑務所の係官が、

各家族ごとに写真を撮ってくれるというサービス付き。

 

日本の刑務所ではありえないでしょうね。

 

ただ、

写真は、

希望する服役囚が買うことになるので、

刑務所サイドが、

しっかりとお小遣い稼ぎをしているという一面もあります。

 

訪問している彼女にとっては、

今回が、

収監されて以来初めての来客だったようで、

他の収容者や監視官は、

訪問してくれる人がいて驚いたそうです。

 

逆に、

これまでは、

他の収容者は毎年訪問してくれる家族がいる中、

自分は誰も会いに来てくれないという状況だった訳ですから、

辛かったでしょうね。

 

確かに、

海外で刑務所に入れられて、

定期的に面接に来てくれる人がいるというのは、

なかなかないことかもしれません。

 

私たちは、

月1回の訪問していますが、

その準備で計2回大使館に行く必要があり、

訪問そのものと合わせると、

意外に時間がかかるというのも事実です。

 

ただ、

行くたびにとても喜んでくれ、

霊的に励ましやなぐさめになっていることがよく分かり、

やりがいがある訪問となっています。

 

タイでは恩赦が頻繁にあり、

その度に服役期間が短くなります。

 

彼女が

釈放されるまで、

この訪問を続けていきたいですね。