大工事

大晦日に、

突然降って湧いた、

敷石据え替え工事。

 

あんなに苦戦するとは、

始めた父は、

思いもしなかったのでしょうか。

 

実家から、

車で15分ほどのところに、

ジョイフル本田という、

めちゃめちゃ大きなホームセンターあります。

 

父は、

そのホームセンターに、

友人の軽トラを借りてお買い物に行きました。

 

そこで、

寸法は 45cm x 60cm x 8cm、

重さにして約50キロの敷石を、

10枚買ってきました。

 

実家の家の敷地には、

庭をつぶして作った、

車が4台くらい置ける駐車場があります。

 

そこから、

家の玄関までの約5,6メートルの間に、

敷石が置いてあります。

 

それが、

小さくて歩きにくいと、

今年93歳になるおじいさんが、

気に入らないそうです。

 

そして、

父は一念発起。

 

今ある敷石を掘り出して、

新しいものを敷くことにしました。

 

とはいっても、

1枚50キロもある石を、

10枚も並べるのは、

なかなかの大工事です。

 

しかも、 

若干傾斜があって、

S字にカーブしている、

あのところに敷くわけですから。

 

地面を掘って、

スロープをつけて平らに均し、

重たい敷石を、

凸凹なしに並べていかなければなりません。

 

家にある道具は、

つるはし、スコップ、バール、鋤簾、水平器。

 

ということで、

お昼前から、

素人工事が始まりました。

 

石も重くて大変でしたし、

平らに据え付けるのも大変でしたが、

一番大変だったのは、

92歳の、

耳が遠くて、

こだわりが強く、

やや痴呆が始まっている、

祖父が現場監督だということです。

 

ああでもない、

こうでもない、

そうやっちゃだめだ、

という細かい指図が飛び、

気に入らないと、

自分でスコップを持って作業に加わってきます。

 

私も父も、

ど素人ですから、

いろいろ試行錯誤しながらの作業ですから、

祖父は相当気を揉んでいたようで、

寒い中、

ずっと私たちの作業を "監視" していました。

 

途中、

表面が大きく欠けていた石を交換に行くというハプニングがあり、

それをきっかけに、

工事が一時中断。

 

その間に、

私と妻は昼食を取り、

祖父も仕方なく家に入りました。

 

そして、

ころあいを見計らって、

再び作業を開始。

 

石の返品交換を終えた父も合流しました。

 

そこで、

父が苦笑いしながら、

こういいました。

 

「石の裏表が反対だって‥‥」

 

がーん。

 

そうでしたか。

 

つるつるした方が裏で、

ざらざらしたほうが表。

 

滑らないように、

わざわざ、

ざらざらに加工してあるそうです。

 

「『交換はしますが、

 表裏が逆だと、

 素人だって一発で分かってしまいますので、

 そのまま使うのはお勧めしません』って言われた」

 

そうですよねー

 

父の弟は、

土建会社に勤めていますので、

それは見せたくないでしょうね。

 

ということで、

すでに据えてあった、

勾配の基準としていた4枚を、

ひっくり返して据え直しました。

 

本当に、

素人って、

そういうことさえ気が付かないんですよね。

 

ただ、

4,5枚据えてくると、

それなりに、

だんだんとこつが分かってきます。

 

少しずつ、

作業効率が上がり、

何とか日没までには、

10枚を据えることができました。

 

その後、

掘り出した古い敷石を、

となりに並べて欲しいという、

「作業監督」からのオプショナル工事が発注され、

さらに2枚を据え付け、

無事工事は終了です。

 

いやー

 

久しぶりに、

土工仕事をしましたねー

 

やると楽しいんですが、

自分の不器用さも痛感させられたりして、

建設系の仕事の奥の深さを、

改めて感じました。

 

辺りを掃き、

水を打つと、

いい具合に弧を画いた敷石たちが、

夕暮れの庭に現れました。

 

さて、

明日になって、

日の光を浴びた敷石を見て、

おじいちゃんは何と言うのでしょう。

 

いい新年の準備になったと、

思ってもらえば、

それに越したことはないのですが。。。