ある人たちとは9月以来、
ある人たちとは久しぶりに、
大阪に住む友人たちと再会しましたが、
それが友人の追悼式というのは、
なんとも複雑な気持ちでした。
式は、
故人を悼み、
遺族を慰める、
追悼式の目的そのものが具現された、
よいものでした。
話し手が、
込み上げるものを抑えきれずに、
何度も話が中断しましたが、
それだけ、
温もりのある、
ふさわしい話を聞くことができました。
紅葉して散っていく葉もあれば、
緑のまま突然落ちてしまう葉もある。
ただ、
大切なのは、
どのように葉が落ちるかではない。
また春が巡ってくれば、
木々は再び活力を取り戻し、
青々とした葉を茂らせる。
その事実に目を向けることが、
私たちにとって真の希望になる。
人の命を、
木の葉に例えた話は、
心に深く残るものとなりました。
確かに、
そうですね。
私の隣に座っていた女性は、
式の後、
私にこう話し掛けてきました。
「生きなきゃあかんよ」
もう70歳くらいの女性が、
言い聞かせるように放ったその言葉は、
とても重みがありました。
うん。
そうですね。
今ある命を、
存分に使わないと。
しぶとく、
粘り強く、
時には、
ずうずうしく。
世知辛い世の中ですが、
生き延びていきたいと思います。