タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

入国管理局

 

今日は、

朝から入国管理局に行って来ました。

 

先週の土曜日の夜に、

友人の外国人の男性から相談を受けたのがきっかけです。

 

「ボク、寂しいんだー」

と話し始めた彼。

理由を聞いてみると、

去年の6月に結婚した奥さんを日本に呼び寄せようと思ったら、

入国管理局から、

必要な許可が下りなかったとのこと。

 

その手紙を見せてもらうと、

A4の紙が3枚入っていました。

不交付となった理由は、

たったの1行だけ。

 

「提出資料(婚姻証明書)の信ぴょう性に疑義が認められます。」

 

この1文のために、

奥さんは来日できない訳です。

かわいそうにー

 

ということで、

知り合いの弁護士や行政書士と相談してみました。

 

考えられるのは、

単純に書類に不備があるか、

結婚そのものが偽装結婚だと疑われているか、

そのどちらかではないかということでした。

 

それで、

とりあえず入国管理局に出向いて、

何が疑われているのかを聞いてみることにしました。

 

在住許可については、

いろいろなトラブルがあり、

入国管理局の対応はかなり厳しいケースもあるようです。

 

相談した行政書士の人には、

詳細な点まで教えてもらえると期待しないように、

外国人が日本に住むのは権利ではなく許可制であることをわきまえるように、

というようなアドバイスをいただいていました。

 

朝7時過ぎにその男性を迎えに行き、

約1時間半かけて入国管理局の横浜支局に行きました。

別に悪いことをしているわけではないのですが、

なんとなく気が引き締まる思いをしながら、

入管の建物に入ります。

 

そこにはまず正面に総合インフォメーションセンターがあり、

業務委託を受けている会社の女性たちが、

やさしく丁寧な応対で外国人と接しています。

 

こういうアウトソーシングは、

どんどんするべきでしょうね。

最近はずいぶん良くなったものの、

公務員の人にサービス精神を期待するのは難しい場合が多いですから。

緊張していた気持ちがいくらか和らぎます。

 

そして、

私たちは案内された相談窓口へ。

再び鼓動が早まるのを感じつつ、

待合カウンターの発券機の券を引きました。

 

いよいよここから、

管理官との丁々発止のやり取りが始まる…

かと思いきや、

事は意外な展開をたどりました。

 

出てきた管理官は、

私よりも年下の、

丸刈りで目つきはやや厳しいながらも、

野球少年っぽい面影が残る、

礼儀正しい男性でした。

 

彼に状況を説明すると、

穏やかに書類上の不備を指摘してくれました。

 

良かったー

どうやら、

偽装結婚が疑われていたわけではないようです。

(その場合、いろいろとややこしくなるようです)

 

彼は以前に日本人女性と結婚していて、

そのために永住許可をもらっています。

その女性が亡くなった後、

再婚してその奥さんを呼び寄せたいと計画しています。

 

その再婚した時の結婚証明書に、

一ヶ所間違いがありました。

 

「本人の民法上の身分」という欄の記述が、

single (独身)

となっていました。

 

しかし、

彼は婚姻歴があるため、

widowed (死別)

となっていなければならないとのことでした。

 

う~ん。

そういうことですか。

 

どうしてこういう記録になっているんだろう?

前の結婚が登録されていなかったのか?

それとも死別したらまた single に戻ってしまうのか?

 

疑問は尽きませんが、

とりあえず今回は、

不認定になった理由が分かったので、

良しとしましょう。

 

後で行政書士の人と連絡を取ったら、

「これほど具体的に教示してくれるのは大収穫」

とのことでした。

 

よかったよかった。

 

結婚証明書の修正にどのくらいの時間と費用がかかるかは分かりません。

奥さんを呼び寄せる手続き自体もまた一からやり直しになりますが、

とりあえずは疑義の原因が分かりました。

次の申請は、

きっとうまくいくのではないでしょうか。

 

いやいや、

是非ともうまくいってほしいです。

 

こちらとしても、

いい経験になりました。

 

妻が外国人ですから、

これからもいろいろな外国人と接していく必要があります。

そうなると、

入国管理局とは切っても切れない関係になりますからね。

 

向こうの委託を受けている人に、

「行政書士の方ですか」

と言われたのにもびっくり。

 

こういう生活になることが分かっていたら、

そういうことを生業にしても良かったかもしれませんね。

 

ん?

 

まだ遅くないって?

 

そうですね…

 

そうなんでしょうね…

 

そうできたらいいのかもしれませんね…

 

……

 

今日のところは、ここまで。