タイのあれこれ

と、フィリピンのあれこれも

計画停電と失業

 

妻が今日事実上の解雇通知を受けました。

理由は、計画停電による工場の閉鎖によるものです。

 

妻は、

近くの仕出し弁当の工場で、

弁当の盛り付けと、弁当容器の洗浄をしています。

 

地震があった、11日金曜日の後、

土曜日は通常に稼働していました。

日曜日の休みをはさんで、

月曜日から、

あの、

計画停電が始まりました。

 

日曜日の夜11時過ぎに電話がかかってきて、

明日朝の4時に出社してほしいという依頼がありました。

翌日の火曜日も、朝4時から弁当の盛り付けを行ない、

予定されていた計画停電の時間前に約5,000食の弁当を作り上げました。

 

しかし。

翌水曜日から、

スタッフは自宅待機となりました。

そして1週間経った今日。

スタッフ全員が会社に呼ばれ、

この工場での弁当の製造を取りやめることが発表されました。

再開の時期は、未定。

つまり、全員解雇ということです。

 

製造中止の理由は、

計画停電により安定的な電気の供給がなくなることです。

 

妻が働く工場では、

昼食用の仕出し弁当を作っていたので、

お昼の12時までにはお弁当を配達するというのが、

必須の条件です。

 

しかし、

午前中の時間に計画停電があると、

その時間までの製造・配達ができません。

前の日のうちに作っておくことも考えたそうですが、

そのお弁当を冷蔵して保管していく冷蔵庫がないとのことでした。

冷蔵庫を購入して作り置きをすることも検討したそうですが、

その場合、

衛生面でのリスクも抱えることになります。

 

また、

工場では井戸水をくみ上げて使っているそうですが、

停電で止まってしまうと水の供給がストップしてしまうそうです。

 

諸般の事情を検討した末、

この仕出し弁当の工場は閉鎖し、

静岡県にあるグループ企業の工場の生産を増やすことで、

対応することになったそうです。

 

なんと。

東北・三陸沖を震源に発生した東日本大震災は、

遠く離れた私の家庭にも、

こんな形でやってきました。

 

12メートルの津波や、

震度7の揺れは来ませんでしたが、

「失業」

というものがきてしまいました。

 

幸い、

公営の団地に住んでいるのもあって、

経済的には私のお給料だけでも何とかやっていけます。

 

ただ、

意外な形で影響が来たなー というのが、

率直な印象です。

 

妻は、

けっこう楽しそうに働いていましたし、

彼女なりのやりがいも感じていたようです。

そして、

それが彼女の生活のリズムを保つ助けになっていました。

 

それが、

いきなりこういう形で終わりを迎えるとは…

 

今は、

「仕事しなくてよくなって、良かった」

と口では言っているものの、

それなりの感情的なストレスになっているでしょうねー

 

しっかり、ケアしていきたいと思います。

 

もちろん、

被災地で苦しい思いをしている人たちから比べれば、

ちっぽけなダメージなのですが。。。